4K 非対応や ARC 非対応の古い AV アンプでも、HDMI 音声分離器をはさめば、映像は 4K のままテレビへ、音だけをアンプへ送れます。
アンプを買い替えなくて済む一方で、光デジタルで送れる音には上限があります。その点も正直にお伝えしますね。
結論|HDMI 音声分離器で映像と音を分ければ、古いアンプも使える
結論から言うと、機器の HDMI を分離器に通し、映像はテレビへ、音は光デジタルでアンプへ送るのが答えです。
- テレビのアプリの音もアンプで鳴らしたい:ラトックシステム RS-HD2HDA2-4K(4K60Hz・ARC 対応)。
- PS5 などを 4K120Hz で使いたい:ラトックシステム RS-HD2HDA-8K(4K120Hz・ARC 対応)。
- 機器の音だけ分ければ足りる:サンワサプライ VGA-CVHD8(4K60Hz・ARC は公式に記載なし)。
- 光デジタルの限界:Dolby TrueHD・DTS-HD などのロスレス音声は、この方法では送れません。
- 先に確認:ソニーの一部のレコーダーなど、機器側に「AV ピュア出力」があれば分離器は要りません。
「そもそも、なんで古いアンプだと困るの?」というところから見ていきましょう。
なぜ古いアンプだと音が出ないのか
4K 非対応のアンプに 4K の信号を通すと、アンプが信号を通せず、テレビに映像が出ないことがあります。
- アンプ経由が原因:機器 → アンプ → テレビの順につなぐと、アンプが 4K や HDR の信号の通り道でつまずきます。
- ARC 非対応も別の悩み:テレビ内蔵のアプリの音をアンプに戻すには、アンプとテレビが ARC に対応している必要があります。
- 分離器は経路を分ける:映像はテレビへ直接、音だけを別の端子でアンプへ送るので、アンプは映像の規格に関わりません。
アンプを映像の通り道から外すのがコツです。ここ、地味に大事なんです。
解決する手順
- 機器側の出力を確かめます。HDMI 出力が2系統ある「AV ピュア出力」付きなら、分離器は不要です。
- 機器の HDMI 出力を、分離器の HDMI 入力につなぎます。
- 分離器の HDMI 出力を、テレビの HDMI 入力につなぎます。
- 分離器の光デジタル出力を、アンプの光デジタル入力につなぎます。
- 分離器に AC アダプターをつないで、電源を入れます。
- テレビ側の音はミュートにして、アンプの入力を光デジタルに切り替えます。
- ARC を使うとき:ラトックシステムの2機種は、分離器の HDMI 出力をテレビの ARC 対応端子につなぎます。
- ケーブルは別売:ラトックシステム・サンワサプライとも、HDMI ケーブルと光デジタルケーブルは付属しません。
ソニーの公式ページでは、ブルーレイレコーダーの一部モデルで、音声専用の HDMI 出力を使えば HDCP 2.2 や 4K HDR に非対応のアンプも使えると案内されています。
お手持ちのレコーダーが対応しているかは、取扱説明書の「AV ピュア出力」で確かめてください。
光デジタルで送れる音の限界
ここは買う前に知っておきたい点です。公式の仕様表に載っている、光デジタル出力の音声形式を見てみましょう。
- ラトックシステム RS-HD2HDA2-4K:Dolby Digital 5.1ch・DTS 5.1ch・AAC 5.1ch・LPCM 2ch(取扱説明書)。
- サンワサプライ VGA-CVHD8:Dolby Digital 2ch/5.1ch・DTS 2ch/5.1ch・LPCM 2ch(公式の仕様)。
どちらの光出力の表にも、Dolby TrueHD・DTS-HD・Dolby Atmos の記載はありません。
- サラウンド自体は鳴らせる:Dolby Digital や DTS の 5.1ch なら、古いアンプでもサラウンドで楽しめます。
- ロスレスは別の話:ブルーレイ最高音質のロスレス音声は、光では送れないものとして考えてください。
- 機器の設定も確認:機器の音声出力が PCM 2ch のままだと、サラウンドにならないことがあります。
「古いアンプを活かす代わりに、音声の上限は受け入れる」という割り切りは必要ですね。。。
必要なもの(1〜3製品)
紹介する製品の実売はおおむね 4,000〜9,000円 です(2026年10月時点・主要EC)。
テレビの音もアンプで鳴らしたいなら ラトックシステム RS-HD2HDA2-4K
- どの条件で選ぶか:機器の音に加えて、テレビ内蔵アプリの音もアンプで鳴らしたいとき。
- 選ぶ理由:4K60Hz・ARC 対応で、HDR10・Dolby Vision・HLG と HDCP 1.4/2.3 に準拠します(取扱説明書)。
- 付属品・サイズ:AC アダプターが付属します。サイズは約 77×60×21mm、約 120g です。
- 購入前に確認したい点:4K60Hz の色深度は 24bit までで、HDMI ケーブルの長さは入力・出力とも各 5m までです。
アンプの ARC が古くて使えない人にも、分離器側の ARC が助けになります。。。これは心強いです!
4K120Hz のゲームをするなら ラトックシステム RS-HD2HDA-8K
- どの条件で選ぶか:PS5 などを 4K120Hz で映したいとき。
- 選ぶ理由:8K60Hz・4K120Hz・1080p 240Hz に対応し、ARC にも対応します(公式の製品ページ)。
- 出力端子:音声は光デジタルと RCA アナログです。
- 購入前に確認したい点:公式ページに光出力の音声形式の記載を確認できませんでした。前項の2製品の表と同じとは限りません。購入前にメーカーへ確かめてください。
ゲーム機を 4K120Hz で使うなら、HDMI ケーブルも対応品が要ります。選び方はこちらを見てください。

機器の音だけ分ければ足りるなら サンワサプライ VGA-CVHD8
- どの条件で選ぶか:BD プレーヤーやレコーダーなど、機器の音をアンプで鳴らせれば十分なとき。
- 選ぶ理由:4K60Hz(4096×2160)・HDR 対応で、HDCP 2.2/1.4 に準拠します(公式の仕様)。
- 出力端子:光デジタルと 3.5mm のアナログ出力(LPCM 2ch)です。
- 購入前に確認したい点:公式ページに ARC の記載がありません。テレビの音をアンプで鳴らしたい人は、ラトックシステムを選んでください。
「ARC は要らない」と割り切れるなら、これで十分かなと思います。
ここは要注意|うまくいかないとき
- 型番の取り違え:ラトックシステムには、HDMI 出力が2系統の旧型 RS-HD2HDA-4K もあり、現行品とは別の製品です。Amazon に旧型の出品が残っていることがあります。
- 映像が出ない:分離器の HDMI 出力とテレビの間のケーブルが、4K60Hz に対応しているか確かめます。
- 音が出ない:分離器のオーディオモード(光/アナログ)と、アンプの入力切替が合っているか見ます。
- 電源の確保:どの製品も AC アダプターでの給電です。コンセントの空きを先に確かめてください。
- 動作の保証:ラトックシステムの取扱説明書に、すべての機器での動作は保証しないとあります。
よくある疑問
ロスレス音声を光で送る方法はある?
光デジタルでの送出は、ここで紹介した仕様表に載っていません。ロスレスを楽しみたいなら、HDMI 対応のアンプが必要です。
アンプを買い替えたほうがいい?
サラウンドを今のアンプで楽しめれば十分なら、買い替えなくても大丈夫です。ロスレスや Atmos が目的なら、買い替えが近道です。
切替器も必要?
つなぐ機器が多いなら、HDMI 切替器を分離器の前に置く手もあります。

合わせて確認したいものは?
テレビの音を強化する別の手段も、あわせてどうぞ。

まとめ
古い AV アンプは、HDMI 音声分離器で映像と音を分ければ、買い替えずに使い続けられます。
- テレビの音もアンプで:ラトックシステム RS-HD2HDA2-4K。
- 4K120Hz のゲーム:ラトックシステム RS-HD2HDA-8K。
- 機器の音だけ:サンワサプライ VGA-CVHD8。
光デジタルの音声形式の上限さえ納得できれば、今あるアンプでサラウンドが戻ってきますよ!


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