EOS R8 Mark IIのSDカードは、4K 60pをXF-AVC S(YCC422 10bit)で撮るときだけV60、それ以外はUHSスピードクラス3(U3)で足ります。
キヤノンの使用説明書にある「要求カード性能」の表で確かめました。
結論|V60が要るのは4K 60pのXF-AVC S(422)だけ。ほかはU3のカードで足りる
結論は、撮る記録形式でV60とU3を分ける、です。
- 4K 59.94p を XF-AVC S(YCC422 10bit)で撮る:要求カード性能はV60です。
- それ以外の4K 60p:XF-HEVC S(YCC422・YCC420)や XF-AVC S(YCC420 8bit)は、表ではU3です。
- フルHD 179.8p:表ではU3です。
UHS-IIやV90が必須の記録形式は、この表の範囲には見当たりませんでした。
「高いカードを買わないと4Kが撮れないのでは?」と心配だった人には、朗報だと思います!
なぜ記録形式でカードが変わるのか
動画は、撮っている間ずっとカードへ書き込み続けます。映像ビットレートが高いほど、カードに求められる書き込み速度も上がるためです。
キヤノンの表の4Kの値は、次のとおりです(フレームレートは59.94p)。
- XF-AVC S YCC422 10bit(250Mbps):V60
- XF-HEVC S YCC422 10bit(225Mbps):U3
- XF-HEVC S YCC420 10bit/XF-AVC S YCC420 8bit(150Mbps):U3
XF-AVC S(422)の250Mbpsだけが、V60の表記になっています。
50p・29.97p の XF-AVC S(422)は150Mbpsで、表ではU3です。
使えるカードの規格は、キヤノンの仕様ページに「SD/SDHC/SDXC(UHS-II/UHS-I対応)」とあります。
UHS-Iのカードでも、表のU3に当てはまる記録形式なら足ります。
解決する手順
- 4K 60pで撮るかを決めます。撮らない(4K 30p以下・フルHD中心)なら、U3のカードで足ります。
- 4K 60pで撮るなら、XF-AVC S(YCC422 10bit)を使うかを決めます。使うならV60です。
- 容量を決めます。下の記録時間の表を参考にします。
- 買う前に、型番とスピードクラスの表記を販売ページで確かめます。
- 初めて使うときは、カメラ側でカードをフォーマットします。
exFATでフォーマットしたカードにしか記録できません(FAT32のカードには記録不可)。
32GB以下のSDHCカードは、もともとFAT32なので注意です。ここ、地味に大事です。
容量ごとの記録時間の目安(公式値)
キヤノンの使用説明書の「記録時間の目安」から、4K 59.94pの一部を抜き出しました。
- XF-AVC S YCC422 10bit:64GBで34分、256GBで2時間16分
- XF-HEVC S YCC422 10bit:64GBで37分、256GBで2時間31分
- XF-HEVC S YCC420 10bit:64GBで56分、256GBで3時間47分
4K 60pは、64GBだと1時間もたないことになります。
正直、動画を撮る人は128GB以上が選びやすいと思います。
必要なもの(1〜3製品)
紹介する製品の実売はおおむね 8,000〜13,000円 です(2026年10月時点・主要EC)。
| 条件 | 選ぶカード |
|---|---|
| 4K 60pのXF-AVC S(422)も撮る | V60のUHS-II 128GB |
| それ以外の記録形式が中心 | U3のUHS-I 128GB |
4K 60pのXF-AVC S(422)も撮るなら キングストン Canvas React Plus V60(SDR2V6/128GB)
- どの条件で選ぶか:全部の記録形式で使いたいとき。4K 60pのXF-AVC Sも含みます。
- 選ぶ理由:キングストンの公式データシートで、規格はUHS-II・U3・V60です。128GBは読み取り最大280MB/秒、書き込み最大100MB/秒とされています。
- 購入前に確認したい点:V90の上位モデル(SDR2/128GB)と型番が似ているので、末尾の「V6」まで見ます。最大速度は、UHS-II対応の機器や対応リーダーで出る値です。
撮影の途中で止まる心配をなくしたい人は、ここに投資する価値があると思います!
それ以外の記録形式が中心なら キングストン Canvas Go! Plus(SDG4/128GB)
- どの条件で選ぶか:XF-HEVC Sや4K 30p、フルHD中心で、4K 60pのXF-AVC S(422)は使わないとき。
- 選ぶ理由:キングストンの公式データシートで、規格はUHS-I・U3・V30です。128GBは読み取り最大200MB/秒、書き込み最大100MB/秒とされています。キヤノンの表でU3の記録形式なら、スピードクラスは足ります。
- 購入前に確認したい点:4K 59.94pのXF-AVC S(YCC422)はV60の表記なので、V30のこのカードは対象外です。同じ名前のmicroSD版(SDCG4)や旧型(SDG3)もあるので、販売ページの型番を見ます。
私だったら、XF-AVC S(422)を使わないなら、まずこちらで始めます。
ここは要注意|うまくいかないとき
- V60の表記があるか見る:4K 60pのXF-AVC S(422)で撮るなら、販売ページにV60の記載があるカードにします。
- U3の表記だけを見る:U3とV30は別の表記です。この記事のSDG4/128GBは、公式データシートでU3とV30の両方が書かれています。
- フォーマット:FAT32のカードには記録できません。カメラでexFATにフォーマットして使います。
- 初代 EOS R8 の条件を当てはめない:初代は条件が違います。この記事はMark IIの使用説明書の表だけを根拠にしています。
- 発売前の情報:2026年10月29日発売予定のため、実測や使用感は書けません。
カメラ本体の充電まわりは、こちらも参考になります。

カードを読み込む側の機器も揃えるなら、こちらもけっこう参考になります!

よくある疑問
UHS-IIのカードは必須?
キヤノンの仕様ページはUHS-IIとUHS-Iの両方に対応としています。
表の範囲では、UHS-IIが必須の記録形式は見当たりませんでした。
V90のカードは要る?
キヤノンの表に、V90の記載はありませんでした。
V60が最上位の表記なので、V90を選ぶ必要は表の範囲では出てきません。
何GBを選べばいい?
動画を撮るなら128GB以上が目安です。
4K 60pのXF-AVC S(422)は64GBで34分なので、容量には余裕を持たせます。
まとめ
EOS R8 Mark IIのSDカードは、4K 60pのXF-AVC S(422)を撮るならV60、それ以外の記録形式ならU3で選べます。
迷ったら、まずXF-AVC S(422)の4K 60pを使うかどうかだけ決めてください。それで1枚目のカードが決まります。


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